2013/04/12

BALというブランドとモンスーンのこと





オッス、あまちゃん!
おれフカーツっす。
ブログやってます。

最近GETしたBALのZINE読んでたらノスタルジアだったので
長々私的な思い出話とか珍しくかいちゃおうかなと思います。
つまらないと思うよ。






BALというのは日本の洋服とか雑貨を作ってるいけてるブランドでして。

日本の主に音楽系のユースカルチャーと、もっともいい感じで共生
しているブランドで、超好きなんですけど、

旧名balanceweardesignから変わって10周年ということで
アニバーサリーイヤーのスタートでカタログも特別仕様で、
直営店などで無料のZINEとして配布している。


後半に縁の深いミュージシャン、デザイナーその他多種多様な人たち
の写真とコメント、スケシンさんがサイダーハウスのUG君と出てたり、
あと、ブランドと日本の裏原宿系含めた
ストリートファッションの10年を振り返った文、
音楽ライターの小野田雄さんによるEDA、KABA両氏への
インタビューが載っていた。
このジンの最後に、寸という人が寄稿している。


僕が8年前くらいに登録したmixiのプロフィールで
好きな人、の欄には、
スケシン、野村訓市、そして 寸 と記していた。
同じような人があと1,500人はいると思う。


ここから先は恥ずかしい私的な思い出話で、
個人の印象と記憶になるし、
同年代で同じような本とか見てた人じゃないとわかりにくいかもだけどいいよね。



寸はaka伊藤博典さん。


13年前にぼくがのんびりとやや自意識に苛まれ
ちょい引きこもりがちのうまくやれない大学生だった時代に出会って、
relaxと並んでものすんごい影響をうけた雑誌、モンスーンを作ってた人である。





P1080457



当時好きなものが似ていて気の合った健太郎って友達と
そいつの、
エレクターにテレビが積んであって壁にフライヤーペタペタ貼ってある
下宿先アパートで、

モンスーンのことは
よく語り合った。
最初は健太郎に借りて知ったんだっけな。

ずっと借りパクしてた。


音楽とかサブカルチャーの雑誌なんだけど、
relaxには無かった青さというか、


「次の代まであたえる大打撃」


「ひょっとして何かを成し遂げたつもりでいるんじゃねえだろうな」


「馬鹿騒ぎ終了胸騒ぎ開始」


てなリード文に象徴される、
体たらくなモラトリアムをぶつぶつ反骨ぶったグチこぼしながら
やり過ごしてる若者に
雷を落とすような煽り、
ひねくれた野望感と、皮肉があった。


どんな感じがいけてて何がダサいかを深く掘り下げてた感じで、
ぼくは色んなすごいかっこいいものに出会って、
逆にそれ以外のものをちょっと信じれなくなったくらい影響されてたんす。
ハタチとかだったしね。


P1080458



最新のカルチャーのレビューとか、Shingo2とブルーハーブを異様に押していたり、
多分寸さん大学生の時に立ち上げてて、
編集部はモンスーンクルーって言ってて10人近くいて、それぞれにあつい煽りで紹介や
批評っぽいことを書いてて、
スタジオボイスの小難しい感じでもrelaxの間延びしたゆるさでもなく、
若くないとできないなって勢い・やってやる感があって、悪ガキ感も。
紙質や色がページをめくるごとにめまぐるしく変わる構成やデザインも
お金掛かってた感じしたし群を抜いてて、スゲー、てかんじだった。

この本が、
ビレッジバンガードがせいぜいだった僕らにもしっかり届いてたってことが重要。


ぼんやりと当時のこといろいろ思い出しちゃうなー。
GENERAL RESEARCHのTシャツとか着てた。


P1080459



Vol.3は健太郎に返却しなきゃ、て時に好きなページを
白黒コピーして返したんだけど、
結局古本屋で買って、
後になって健太郎が引っ越し整理だっつってくれたから2冊あるから
だれかあげます。




P1080460



長くなってきちゃったな。
スケシンさんの出版物もモンスーンの別冊が最初ぽい。
あの独特の言い回しとグルーヴ。
あれがなかったらスケシンの、ひいては世界の捉え方が違っていたような
、そこまでじゃないか。

裏原ブランドに対して、しっかり意見を言っていたのは
モンスーンしかみたことが無かった。
否定的なことも書いてたし。

モンスーンは4号で終わった。
インターネット一般化以前だったからあり得た雑誌最後の奇跡
だなんて言う友人もいたかも。




P1080454



その後はこのNEW宇宙て
スケシンさん、BALのEDAさん、いまPASLEY PARKSとかで
やってる脳さんのアートワーク本が出たり。



P1080455

P1080456



出版記念イベントか展示みたいなのを、
たしか代官山のサイラスの近くの、パームスペース?とかでやってた気がする。
そこでCherry Boyさんの最初のCD含めた
3枚のCDを作って売ってて、ジャケがこの本の3人で、
ゲトービートプッシャーに繋がるかんじのやつで。
展示、ビールもあるよーみたいな告知で、
最終日行こうとして、雨だったかなんかで行かなかったの後悔してる。


そっから5年後くらいに知り合った
中目黒のbalance(anachronorm)で働いてる友人のトミーは行ったって言ってたな。



P1080461



それからちょっとして、2003年?
同名の本が出た。散文集て書いてあって、
これがまた決定的にヤバかった。

批評的で煽る感じが消えて、レイドバックして、
日本文学の文体をとりこみながら、くだらなくて
面白いかんじの文だった。
高浜虚子とか夏目漱石からラップからもうほんと広くて。

当時mixiレビュー書いてた。


<><><><><
すごく面白いし文体に影響をうける。 
同世代なかんじいいノリ、ひとコラム数分で読める手軽さもいい。 
全部いいけど「アブラムシにだけは絶対なりたくないけどそう言ってると逆にアブラムシにされそうだからアブラムシになりたいって言うと 
逆にいじわるしてアブラムシにしてくる先生がいる。」が笑った。 
現代の本の見本、金字塔だと思う。 
あんまり本読まないけど。
<><><><><


金字塔だと思う。



P1080462


P1080464

P1080463


一連の本に出てくるDJクリスタルってのも、
最初は名前が面白いなぐらいで気にしてなかったけど、
いまやどえりゃーすごいDJクリスタルさん。
レッキンクルー、K404さん、全裸ロック氏、PPP、脳さん、
イルドーザー、その他もろもろ、
RAWLIFEにも繋がってく、
モンスーンの周辺にいた人たちがみんな、
超いま活躍してるなって。



これ寸さんのやってるサイトなんだけど、ここでも本当に色々面白いことがあったなー。

PIMPってポン引きの自伝を独特のちょっと笑える言い回しで訳して
ちょっとずつ投稿するシリーズだったり、

twitterやdelicious、wordpressも早くからやってて、
このサイトで知ったかんじ。

ヒロ兄の話ってのも書いてて、
実在の人が出てくるのに
現実と空想がクロスする、日記と小説の
あいだのような感じがやばかった。
ぐちゃぐちゃにばらばらに羅列して、
結論は置いといて、ちょっと切ない感じにする文、
突然2行似たような文を入れて、まとめるやり口、
ほんと好きだな。
言葉つかいとかも、完全に影響されてる。



PIMPが終わったとき、mixiでメッセージ送ったらちゃんと返してくれたことを
五本木のバルの前で初めて話したときに言ったら、
俺のファンはこういう気持ち悪いやつばっかなんだよと笑ってた。


モンスーンは結構ウけたのか、文壇に入りそうになってた気がする。
そのとき、三島賞とらねーかな、て思った。
落語にはまったりしてた。


Twitterで富山のトロピックネオン君が
寸さんのブログ見て当時ニコニコ動画ハマったとか書いてた。
俺もおんなじ。


寸さんはモンスーン終わってからmixiに入って、
今年、はてなブックマークのディレクターになったという。


めっちゃ頭いい。
ナードのヒーロー感。


ちょっと前は、中野ブロードウェーで見た気がするし、
朝5時に東京駅の飲み屋に開店待ちして行くとか
普通じゃない生活の話も聞いた。


BALのジンに書いてた文も、めっちゃ良かった。
EDAさんも、本当に最初から一緒にやってきたから、て、
感慨深げだった。
だから、おれは今まわりの友達とかと、10年後こういう感じに
なれたらいいなてすごい思ったよ。







話が飛ぶけど、
今週の火曜日は吉祥寺のバサラブックスという古本屋の七周年イベントで
東高円寺のU.F.O.Clubに行った。


シャムキャッツのベースが太くていい雰囲気だった。


何気なく友人とBALのジンの、
寸さんの文にヤられたって話になる。


あの頃は健太郎だけだったけど、
こういうのを分かち合える友達が
まわりに結構ふえてることに、

あと、EDAさんKABAさん、イルドーザーのひとたち、
PPPのひとたちとかもイベントに遊びに行ってるうちに
飲んで話せるようになったのって
13年前の自分からしたらやっぱすごい驚きだなー

なんて思ったり。
やっぱモンスーンに影響受けてて、アートとか音楽関係やってる人
同じ遊び場にいる人、同世代は多いな!
て親近感感じちゃったり。


友達いわく、でも寸さんに超影響受けててBIGになったやつとかいないっしょ、て。
まあそうかも。

自分はと言えば、もう30近いし、
今22歳くらいのやつらの才能の凄みに、勝てねーな、、、
ておじけずいてるって、

たとえば誰?って聞いたら、
ギブン、てラッパーだそうだ。


そろそろランタンパレード見に行こうよ、て言うと

「俺、苦手なんだよねー」と客席へ向かうおれを見送った。

清水さんの歌はやっと初めて生で聴いて、とてもよかった。




、。、。

fkirts






2 件のコメント:

  1. 初めまして。突然すみません、MONSOONでググってたどり着きました。
    Vol.3、まだお持ちならお譲りいただけないでしょうか…
    大丈夫であれば直接ご連絡先の方にメール致します。

    返信削除
    返信
    1. 大変申し訳ありませんが、もう友達にあげちゃいました!すみません!

      削除