前回更新の続き。
われわれは沖真秀の個展のオープニングパーティーに赴いた。
そこで私は、本当にすげーな、という作品たちに
出会うこととなるのである。
これが展示のポスター。
沖真秀と言えば、DJのコンピューマさん、MCのZEN-LA ROCK氏
らのイベントフライヤー、CDジャケット、PV、アパレル等々に
イラストやグラフィックを提供していることで有名なアーティスト。
雑誌の仕事もあったり、
この前はMUSIC ILLUSTRATION AWARDで
何かの賞を獲っていた。
高円寺のASOKOのメンバーでもあり、
数年前に「DJ中学の時のオレ」というネットラジオ番組に
呼んで頂いたこともある。
「WAFFLE HOUSE」と銘打ったこの展示。
オープニングパーティは出来立てのワッフルが食べ放題。
たしかあったかくておいしかった。
作品群はねじ曲がったストリートカルチャーの模範と改変を
割とポップな、目になじむカラフル感でアウトプットした結果のように見えるのだが、
どこかおかしい、いや、すべてがおかしいように見えてくる。
オマージュとユーモア、というように簡単に捉えることが、
なぜかまったく出来ないのだ。
メインモチーフとなっているワッフルにクマのぬいぐるみの、
取って付けたような口と目を付けた顔。
使っている素材こそラブリーなはずが
その空虚な表情はなんだろう、
それが沖作品に通底する、現代の空気感への痛烈な嫌悪
を表しているのではないか。
しかし、作品ひとつひとつは、かわいいけどなんか異様な毒オーラを
まとった、中毒的な程の魅力を放っており、
わたしの所有欲をあらゆる角度から刺激する物体に仕上がっているのであった。
ということで、キーホルダーを2個とマグカップを買いました。
大阪でやっている「風工房」というイベント用に描き下ろした絵も
はんぱじゃなく良くて、Tシャツを持っていて、
よく着ています。
これなんか、おもくそギャグの領域なんだが、
字の下手さ加減とかが、明らかに気を病んでる。
沖氏と言えばギャングスタラップへの傾倒もキーワードだ。
しかしアウトプットは世界の他に誰にも真似出来ない
ムードを纏っている。
これなんか、ダイ・ハード3だが、かっこよすぎる。
こういう、結構みんなが好きそうなやつも、やるところがすごい。
沖君は洋服とかも好きなところがいい。
ダブ君
ちなみにこれを書いている今日現在、
新しい個展「辰巳」が同じVOILLDで開催中。
これもまた凄かった。
その記事を書けるのは、いつになることやら。
fkirts
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